草野球へ

予報だと雨が降りそうだったけど、なんとか雨に打たれずに野球ができた。相手の打線にはかなり打たれたけど。俺は外野手なので、相手がよく打つと非常に忙しく、肩も消耗してしまう。きょうはボールを追いまわすので大変だった。ところで、アマチュア野球において、外野を守るということは、守備がヘタなんだという偏見があるように思われるが、俺はヘタだから外野なのではなく、外野の専門家なのだ。つまり、外野守備ではピカイチだけど、内野を守ると途端にとんでもなくヘタになる、そういう性質だから外野にいるのである。そんな外野専門家の俺だけど、2年前の夏からこっそりピッチャーの練習を積み重ねていた。俺はピッチャーをしたことが現役時代に1度もなかったので、才能は皆無であった。わりとつい最近になるまで、暴投の連発しかできなかったのが、コツをつかんだのかどうだか、このごろようやくコントロールがまとまるようになって、実戦でもいけるんじゃないのか、となってきて、きょう登板しました。ピッチャーなんて、バッティングピッチャーのつもりで、打たせりゃいいんだよ、簡単だよ、くらいのつもりでいたんですけど、マウンドに上がって、プレイがかかった途端に、一気に緊張と恐怖心に駆られました。体がこわばって、やばい!これじゃストライクとれねえぞ、と焦りながら、目いっぱい投げた一球目が、運良くストライクゾーンへ、その球を相手打者が打ち上げて、一球でワンアウト、その後の記憶は定かではない。バイトや就活の面接が終わって、友達や親から、どんな内容だったかを問われて、答えようにも何も覚えていないように、緊張のあまり、きょう俺がマウンドで何をしていたか、一球目しかハッキリとした記憶が無いのだ。ただ、無事に三者凡退で済ませた記憶だけ残っているので、いちおうなんとか、それなりに投げれたんだろうな。童貞だけど、童貞を捨てたような気分です。