広島珍道中

広島カープ本拠地開幕戦を現地で観戦した。結果はググればわかる通り西川の逆転サヨナラタイムリーで広島の勝利。なのでおれが大声での応援が禁止されているにも関わらず狂喜乱舞したこととか、そんなことは書かなくていいだろう(書いとるがな)。それより、実際マツダに足を運んでみて思ったことを書こう。まず交通だ。おれは初めて高速道路が混雑するという事態に遭遇した。東広島市から広島市までの混雑は、いったいなんだこれは。ビックリした。おれは岡山を出発して岡山と広島の境にある福山市ってとこで高速を降りて、そこから2号線でゆっくりマツダまで走ろうって思ってたんだけど、それがまあ東広島に入ってからとんでもない混み方をしだして、これじゃあ試合開始までに球場につかないと思って、残り20キロほどの地点なのにまた高速に乗ったんだけど、そこでもなかなか混雑してて、辟易しながら走っていたら、前方の車がみんなブレーキを踏み出して、おれもブレーキを踏んだけど、どうやら減速じゃなくてストップしているようで、しかしおれはそれに寸前になってようやく気がついて、フルブレーキをかけたけど間に合わず、とっさにハンドルを切ってかわして間一髪追突を起こさずにすんだ。あやうく死ぬところだった。高速で車が詰まって止まるなんて、岡山じゃありえないことだ。広島の交通は常軌を逸している。広島市に入って高速を降りると、やっぱりぎゅうぎゅうに渋滞していて、バイクがたくさん走っていた。そりゃ、そうだろう。こんな交通状況じゃ、みんなバイクに乗って渋滞をかわすだろうな。
マツダに着くと、こんどは駐車場が見つからない。一塁側へ行っても三塁側へ行っても見つからない。一旦降りて案内板を見ると、球場には駐車場がないようだ。おれは岡山のマスカットスタジアムでしかプロ野球を観戦したことがないんだけど、マスカットには駐車場があるものだから、てっきりどこの球場にも駐車場はあるものだと思ってたが、そうでもないのか。もう試合開始が迫っていて、かつ観戦者が跋扈しているので運転しづらく、有料駐車場を探すのも憂鬱なので、となりのコンビニにとめた。コンビニの人たちごめんなさい、もう二度とマツダには来ないと思うので許してください。
そう、プロ野球の観戦経験がないに等しいおれだが、マツダってどーなんだ、と思った。それが飲み物。球場に缶やペットボトルの飲み物を持って入るのは禁止で、入口前に設けられたカップに飲み物を移し替えて入場しなければならず、ミルクティーを持っていたおれはそうして入場したのだけど、カップがじゃまくさくてすぐさま全部飲み干した。とうぜんミルクティーなんかを一気に飲んじゃ却って喉が渇くというか胸がムカムカするというか、なので試合が始まってまもなくドリンクを買いに行ったんだけど、売っているところが極端に少なく、あってもとんでもなく並んでいやがる。しかしドリンクがほしいのでしぶしぶ並んだら、けっきょく30分も時間をくった。なぜこんなに時間がかかるのか?だって店員がその、おそらく単発や短期のバイトなのだと思うけど、著しく対応が遅い。しかもおれが注文したコーラとカルピスのカップにストローが添えられてない。カップカップでもあのマックのようにフタをしていてそこにストローを刺すタイプなので、ストローがなきゃ飲めねえ。どうしろと?店員にストローをくださいって言うんだけど、これまた対応が遅い。なんかストローもらうだけで1分は待った。ドリンクを買うだけで2イニングまるまる見れなかった。これはひどすぎる。野球を見に来たらドリンク没収されて、買うために30分も見れないってメチャクチャだ。もっと売店を増やすなり売店を大きくして店員を増やすなり、なんかあるだろ…。
あと球場に入ったときおれの席がとられてた。まあおれもよく映画館なんか行くと空いてる席に勝手に移ったりするのでどうこう言うつもりは無いんだけど、ただおれはその予約した席のひとつ後ろに座ってたら、おれの席をとった、なんだか生命力を失ってるような、覇気のない棒人間のようなおっさんが、試合には目もくれず売店で買ってきたラーメンをひたすらずるずるすすりながら隠して持ち込んだお茶を飲んでいて、それが否応なしに視界に入ってくるんだけど、なんだか分からんが無性に腹が立ってきて、とても野球に集中できないので、おれはいよいよ我慢できずに席を立って、ガラガラの阪神ファン用の席に移った。こんなとこで小園がヒットを打ってはしゃいだりなんかしたら白い目で見られるけど、でも席を移ってよかった。すっきりとした気持ちで野球を見れたのでね。あのおっさんは何しにマツダへ来たんだ?わからんな。