騒音野球

去年の9月以降2度目のコロナ感染をしました荒巻です。もうふざけんなよって感じす。まあアルコールとかマスクといった細かな対策を完全に怠っていたので、そりゃ感染してもしかたないのですが。

野球の声出しについて考えてみた。さいきんイチローがいろんな学校の高校生に野球を教えていて、そのようすがYouTubeで観れたりするんだけど、その指導のなかに「むやみに声を出さなくていい」ってのがあった。

俺は比較的、いや圧倒的に声がでかい性質である。しかもやたらに声かけをする。というのもピッチャーをひとりにさせたくない、盛り立てたい、そのつもりで「いいボール」「球走ってる」「いい緩急」「腕振れてる」「もっと腕振ろう」「マイペースで」「押してる」「振り絞って」「いいカウント」「仕留めよう」「じっくりいこう」などとやたらにでかい声を絶え間なく出しているのだが、どうもネットで野球について調べていると、イチローだけでなく著名人では桑田真澄、知恵袋やまとめサイトでも「声出しは意味がない」という意見が多かった。

俺は小さいときから野球クラブの指導者たちに声を張るよう言われ続けて、てっきり挨拶すること道具を磨くこと声を張ることは野球の基本的な行為だと信じ込んでいたのだが、チームの人たちがいうには「僕のキャラじゃないから」「だるいから」という理由で声は出さないものらしく、基本的行為でもなんでもなかったらしい。

だいいちピッチャーを守り立てるためとかひとりにさせないためとか言っておきながら、俺がそもそも図書館のような静まり返った空間を酷く苦手とし、いたたまれないような気持ちになるから騒いでるだけの部分も含まれていて、しかもさらに考えてみると俺がでけー声で騒ぎ立てることに「助けられた」と言うピッチャーはひとりすらいないのである。むしろ気が散って迷惑に思うピッチャーすらいるかもしれない(みんな大人なので口には出さないけど)。

こうして考えてみると現代野球に声を張るのは間のフライを捕る際の意思表示にしか必要ないのかもしれん。だいいち、俺1人だけギャースカ騒いでいるせいで、つねに浮いててつらいからな。これからは静かに野球する時代だ。