広島カープの勝ったときと負けたときの反応から考える人生とそれにまつわる幸福論

広島がDeNAに勝った。お疲れのリリーフ陣を野村が8回まで投げてカバーしてくれた。だいぶしんどかったろうけど、ほんとよく頑張って投げたなぁ。
きのうはサヨナラ負けだったのだけど、あまりの悔しさとか歯がゆさから、きのうノーヒットでチャンスも潰した鈴木誠也に特定してネット某所に罵詈雑言を書きなぐってしまった。いや、理性で抑えることもできたので、書きなぐってしまった、というより、意図的にそうした。そうしないと、ストレスでどうにかなりそうだったからだ(誹謗中傷しないと頭がおかしくなるなら、野球中継を観るべきではないのではないか)。
俺の悪口は、我ながら、よくもまあこんな地獄みたいな、日本語のスラム街みたいな言葉がスラスラ出てきよんな、というくらい酷い。いつか訴えられてもおかしくない。

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じゃあ、打てなかったときこれだけ叩いたのだから、打ったときはそのぶん褒めちぎっているんだろーなといえば、そうではない。しないのではなくて、できないのだ。ポジティブな言葉が浮かばない。ポジティブの語彙が貧弱なのだ。褒めちぎって賞賛しまくりたいのに良い言葉が出てこない。急に人生の話になるけど、思うに、こういうところで、人の幸福、不幸は分かれるんじゃないかと思った。たとえば、となりのアパートに非常に爽やかな好青年がいる。で明るくて人懐こくて愛らしい娘さんもいる。この人たちは、たぶん、俺のような、悪い言葉をほとんど持っていなくて、その代わり良い言葉をたくさん持っていると思う。幸福への訓練は、悪い言葉を捨てて良い言葉を覚えていくことから始まるんじゃないか……広島のゲームを観ながらそんなことを考えていた。
ただ(話がちょっと変わるけど)、ネガティブに寄りがちというのは、人間の平均的な性質であるのだとも思う。なんか、野球のまとめブログなんかで、ファンの反応を見ていると、勝ったときより、負けたときの方が、圧倒的にコメントが多い。たとえば、鯉速という、広島のまとめブログがある。ここは、勝ったときのコメントが、平均およそ200ほどで、負けると350とか、それくらいになってくるし、連勝と連敗では、連勝だと徐々にコメントが減っていくのに対して、連敗だとコメントが増えていく。いつだったか3連敗したときには、1000コメントほどにも達していた。負けたときの方がよく反応している。これは、広島ファン特有のものかと思っていたけど、わりとどこの球団のファンにもそういう傾向が見られた。以前、なにかしらの本だったかテレビ番組だったかで、ようするに人間は自己防衛のためにネガティブに考え、記憶し、反応しがちになる、というような話を聞いたこともある。もちろん俺は他人がどの程度良い言葉を持ち悪い言葉を持っているのか存じないけど、人間が本能レベルでネガティブになりがちなら、悪い言葉の方が多いのは何も俺に限ったことじゃないのかなとも思える。そう……人間は本能に従って幸福に至るほど簡単な人生を送れはしない。努力や工夫がどこかに必要になってくるものだ。あなたもぼくと一緒に、悪い言葉を捨て良い言葉を覚える修行に励みませんか?
……なんかスピリチュアルになった気がする。