アンダーグラウンド

昨晩どうしても寝られなくて目を閉じたまま考え事をしていたんだけど、俺が中高生のころのゲーセンって店内に煙草の匂いが充満していてこわい不良みたいな学生が跋扈していて、まあこわい場所だったのね。いまのゲーセンって全面禁煙になってて客に不良なんかいなくてカップルか家族連れかオタクくらいしかいない健康的なところなんだけど、むかしはアンダーグラウンドな場所だった。そういえばインターネットっていうのもそうで、健康的で社会的な人ってのはインターネットなんて触らなかった。せいぜいなにか検索するときに使うか、iモードやメールで使用する程度で、当時のインターネットのコアな部分、2ちゃんねるとか当時のYouTubeとかニコニコ動画はやっぱりアンダーグラウンドだったわけで、ろくでもないオタクや社会不適合者があつまって一日中罵りあったり殺人予告したり協力してお祭り騒ぎしたり何かすごい創作を発表したりとか、そういう場だった。思春期の感受性のもっとも冴えてた僕は当時のゲーセンやインターネットみたいな陰鬱とした薄暗い歪んだ場をとても好んで入り浸っていた。僕以外にもすくなからずそういう場所を好む歪な社会不適合者っているとおもうんだけど、みんなどこいったんだろう。社会は年々健常化していって公園からはホームレスが追い出され、僕の好きなアンダーグラウンドの場もどこにも見られなくなって、僕は行き場が無くなった。しいて、しいていえば、このブログだけがアンダーグラウンドなものかもしれない。