文明は陰キャが作り出すという話

僕はちょっと観てないんですけど、雀の戸締りっていうアニメ映画がすごい人気爆発してるじゃないですか。新海誠監督の。彼の作品発表するたびにヒットしまくってますね。細田守監督の映画も毎回ヒットしてるし、シンエヴァもヒットしたし、ここのところアニメ映画がむちゃくちゃ人気ありますね。ところでみなさん、アニメっていまでは市民権を得た「みんなの文化」ですけど、以前はだれにとっての文化だったかご存じですか?「オタクの文化」だったんですよね。以前はアニメとはキモいオタクが観るものだったんですよ。そしてオタクは一般社会から猛バッシングを受けるはキモがられるわ、はては犯罪者予備軍あつかいですよ。そのオタクをバンバン叩いてたメディアや陽キャどもが過去のおのれの罪悪も素知らぬ顔でアニメという文化を我が物顔で満喫しているこの現状、いったいどうですか、ぶっ殺してやろうかと思わないですか?
まぁ、陽キャへの恨みはさておいて、今回ぼくが話したいのは、文明というのは陰キャが作っていくということなんですね。いまでは市民権を得たアニメ文化ですが、それをもともと嗜んでいたのはオタク、つまり陰キャです。そして陰キャが作っていったその文明にあとから乗っかってきたのが陽キャなわけですね。そう、陰キャはパイオニアであり、陽キャはそれに乗っかるだけの単細胞生物ってことです。陽キャは何も生み出しません。思い返してください、陽キャがなにか文明を生み出しましたか?iPhoneを作ったスティーブジョブスは陽キャでしたか?彼は陽キャどころかくっそ陰キャですよね、もう陰キャのぼくからしてもキモいとさえ思う陰キャです。
カラオケだってそうです、陽キャはカラオケを「みんなでたのしくワイワイ歌う」という古い文化を、なんだったらいまだに引きずっていますが、ところがどうですか、いまやカラオケ屋にはヒトカラブースなるものがあり、ヒトカラ専門店なんてものもあるわけです。そしてこのヒトカラという文化を始めたのはだれですか?陽キャだと思いますか?絶対にそんなことはないですよね、一人でカラオケをするなんて暗いことするのは、陰キャだけだったはずです。陰キャたちがヒトカラという文化テロ行為を強行した結果として、ヒトカラが一般的な文化として浸透したわけです。
アニメも、iPhoneも、ヒトカラも、あるいはすべての文化は、陰キャから始まり、あとから陽キャが乗っかって一般化したにすぎません。
現代社会は体育会系社会であり、単細胞社会なわけで、陰キャには生きづらくてしかたがないのですが、ただ陰キャのみなさんには、踏ん張って自分のパーソナリティとか、生活を維持してほしいなと。あなたが生きている間に実現するかはわかりませんが、いずれその生活が一般的な文明として成り立っていきます。