自殺について

日雇い仕事をやめた。日雇いをやめるってどういうことか、退職するってわけでもない。ただ事務所からのメールと着信をブロックしただけなんだが、とにかく日雇いはやめた。嫌気がさしたとか、将来のこととか、そういうのもあるが、もう少し能動的な理由だ。ひでえ現場に入れられた。しかもすごく嫌いなやつと一緒に。それだけなんだが、まあとにかくそれだけで事務所を不振になって辞めた。いいだろ、いつまでも日雇いなんか働いていたってしかたない。おもしろいことや仲のいいやつもいたけど。これからどうするか。とにかく、応募が憂鬱だ。なんせ、職歴がボロ切れのようで、履歴書や職務経歴書を作成するのがつらい。提出しなくても書くだけでつらいし、それを提出したらみっともなさも上乗せされる。面接となればそこをつつかれる。しまいには「コミュニケーションに不安があるため」落選になる。やってらんねえ。もうまともな就労はできねえかもしらん、なにか就労支援みたいなサービスを活用して、この世の地獄、障害者や社会不適合者のつどう職場で気の遠くなるような単純作業や体の壊れるような過激な重労働に務めるしかないのか。俺の人生、どうしてこんなことになったのか。そういえば、このあいだテレビを見ていたら、上戸彩が登場して、彼女はなんでも「母親に家を買ってあげる」目標をかがげてそれをモチベーションに仕事していたそうだ。なるほど、彼女の親はそれくらいの嬉しい思いをしてもいいと思った。俺が親孝行肯定派だからではない。彼女がモデルや女優をできてかつ第一線で活躍できるほどの美貌に生んだ功績があるからだ。翻って俺の両親はどうだろう、ルックスはモデルや俳優をできるほどでもなく、知能は発達障害のボーダークラスの低さでまともに勉強も仕事もできない。スポーツは人並み以上にできるけど、プロになれるほどではない。こんな中途半端な生物に産み育てた俺の両親は俺から恨まれはすれど家を買ってもらうような権利はない。子育ての能力がないなら最初から生むべきではない。世の中あまりにもノープランに子供を作る愚か者が多すぎる。まあそれにしても最近は一旦立ち止まったり、そもそも子供を作らないというスタイルをとる人も増えてきたので、それはいいと思う。ただ、まあ、それより俺の人生だな…はっきりいって自殺以外の選択肢がないように思う。しかし自殺なんかできん。あれは、あの行為は、勇気を持つ選ばれし人間だけができる特別な行為なのだと思う。俺のような凡夫にはとうていできない、高度な行為だ。だから、生きていくしかないのかな。だいいち、この国の社会は、多様性多様性とうたっておきながら、あまりにも労働の種類が画一的だと思う。俺は草野球チームで活動していて、毎週だいたい10人ほどが集まるが、全員が会社勤めだ。自営業をやってる人なんてのはいない。みんな大きな組織に入ってその一員として働き、サラリーで生活している。田舎の商店街のちかくに大きなショッピングモールができて、商店街の中の小さな店は軒並み潰れて、みんなそのショッピングモールで働いてるような状況だ。おのおので仕事して生計を立てるほうが、自由で楽しいと思うんだがな。とにかく、そんな状況だから、そのショッピングモールの面接に落ちた人間は職にあぶれて、他に仕事もなく、たちまち生活が破綻する。よくない状況だ。みんなで独立して小さな仕事をして生計を立てる社会になっていけばいい。