社会の流れに逆らうことと破滅と夢

社会の大きな流れに流されて生きることが、夢や目的が無い人にとって一番の幸福なのではないか。
社会の流れに任せて大学に進学し、社会の流れに任せて就職し、社会の流れに任せて結婚したり家を買ったり。
俺はそんな普通の人生を送りたくないとか、私は簡単に流されて生きたくないとか、あまり意地を張らないほうがいい。
そりゃ、もちろん、確固たる夢があるなら、社会に流されずに、夢へ向かって生きていけばいいだろうけど、だいたいの人って、そんなの無いんじゃないか?絶対に写真家になるんだとか、漫画家になるんだとか、プロ野球選手になるんだとか、そういった夢を、確固としたものとして持っている人、どれだけいるのか?
ヤクルトスワローズで活躍する、Mr.トリプルスリーこと山田哲人は、絶対にプロになるんだ、みたいな感じでもなかったらしい。野球の情報を発信するnumberだったか、どこかの情報サイトで読んだ記事によると、山田は高校2年まで、わりとやる気が無かったらしい。どこかで急に目が覚めたように野球に打ち込むようになって上達して、プロに入ったそうだ。
プロ野球選手でも「絶対にプロに入る」と確固として目的に向かって進んだ結果としてプロになったわけではない、というのがわりと多いようで、「なんか野球やってて活躍してたらドラフト指名されたし入団してみた」って選手は、少なくないんじゃなかろうか。イチローみたいにガキんちょの時分から「俺は絶対にプロになるんだ」って確固とした夢を持った人間って、ほとんどいないだろう。せいぜい、なれたらいいなぁ、くらいではないか?なれなきゃ生きていけない、なれなきゃ首吊ってやる、それくらい腹を括って夢を持った人間が、いったいどれだけいるのか?
そう、ほぼすべての人間は確固たる夢なんか無い。そうした人間が幸福に生きるためにはどうすればいいかって、絶対に、社会の大きな流れに逆らってはいけないんだ。変に天の邪鬼になったり、疑心暗鬼になったりせず、親や、学校の先生や、社会の求める通りに、言われるがままに生きたほうがいい。逆らってしまった人間は、道を踏み外して、孤立するしか無いのだ。どこにもたどり着くことは無い。
では、ニート・ひきこもりの我々はどうしたらいいのか?たいていはまず親に「働け」と強要されるだろう。反発せずに働こう。次に就労へのプロセスだが、ネットは「ジェイックやハタラクティブを使って就職しろ」と言っているので、そのとおりにしよう。ちなみに俺はジェイックを利用して10社面接受けたが、10社とも落ちて、こんどは正社員型派遣で県外の工場に派遣される企業を勧められていて、ぶっちゃけ、俺は交代制勤務で睡眠障害を患った経験もあるし、地元から離れたくないし、手先の作業は壊滅的に下手なので、かなり抵抗があるけど、ジェイックがそう言っているのだから、俺はもう言われるがままにするだけだ。また、ニート・ひきこもりの就労のプロセスに、他にも「アルバイトから始めろ」とか「若者就労支援を受けろ」とかもあるし、サポステに行ってボランティアから社会復帰しろとか、いろんな組織や人が道を示しているのだから、抵抗があっても言われたとおりにしてみよう。うまくいくか破滅するかは知らないけど、もうみんな、自分で考えて自分で行動することは不可能だろう?何をどうすればいいのかわからないだろ。じゃあ言われるがままにするしかない。大丈夫だ。会社に勤めて結婚したり家を買ったりしてる、キラキラと眩しい立派な人たちも、社会の大きな流れに流されて生きているだけだ。我々のやることもおなじだ。
流されよう。きっとうまくいく。