臆病者の佐々岡監督

生きる気力が無くなってきました。なんだかとてもダルいです。体も精神もダルい。まぁ、広島がもっとマシなゲームを見せてくれたら、私ももうちょっと元気が湧いてたんですけどね。おい!広島打線!情けねえ、もっと打って点取れや!……と言うとでも思ったか?アホめ。
広島ベンチだよ!!!!広島が得点に苦しんでいるのは、あきらかに広島ベンチの問題だろーが。打撃は水物、それは野球の大原則である。毎回毎回、連打連打のタイムリーやHRでたくさん点が入るわけじゃあない。野球は、そんな、簡単なスポーツではないのだ。タイムリーが出ないなら、無理矢理にでもランナーを3塁まで送って、内野ゴロや犠牲フライで点を取ればいいし、最低限の打撃も苦しいなら、スクイズで1点を奪いにいけばいい。それこそ、鈴木誠也にすら、スクイズのサインを出せばいい。それを、なんだ?野手陣全員が得点圏に苦しんでいるのに、広島ベンチはただタイムリーで点が転がり込むのを、ボンヤリと待っているだけだ。お前らの仕事はなんだ?オーダーを組んで、先頭が出塁したらパブロフの犬みたいに条件反射で送りバントするだけか。中高生だってもう少しマシな采配ができるぞ。いや、首脳陣は、もう、采配を行っているとすら言えない。采配を放棄している、と言った方が正しい。そして、得点の責任をすべて打線に投げている。「俺たちは何もしないけど、お前ら点取ってチームを勝たせろよ」これが采配と呼べるものか?そして、勝負の行方をすべて自分の打撃に背負わされた野手陣のプレッシャーは如何なるものか。そりゃ、鈴木や、西川、タイムリー屋の松山でさえも、得点圏に苦しむだろう。そもそも、なぜ広島ベンチの態度はこのようになっているのか?それは、ひとえに、佐々岡率いる広島ベンチが極端な臆病者だからだ。佐々岡政権以降の広島を見てきた人たちなら、よく知っているだろうが、佐々岡はとかく、博打に出ない。ランナーが出ても、スチールをかけない。エンドランをかけない。スクイズをしない。ランナーが憤死する可能性があるプレーを、極端に嫌がる。自分のサインによってランナーが死ぬことが、怖いのだろう。無論、スチール、エンドラン、スクイズを仕掛けてみたものの、バッテリーにウェストされたり、バッターが空振りすれば、プレーは失敗に終わり、ランナーは死んでしまうだろう。が、虎穴に入らずんば虎子を得ず。リスクを負わねば点は得られない。ランナーを大事に大事にしていては、いつまでたっても本塁へ帰ってこない。ランナーはなんのために塁へいるのか。ランナーの目的はできるだけ長く生き残ることではなく、本塁へ帰ることが目的だ。ランナーを本塁へ帰すための策を打って、その結果ランナーが死んだとしても、それは問題では無い。しかし、どうにも、広島ベンチは、その本来の目的を見失っているように見える。とかくランナーが死ぬことが怖くて仕方ないように見える。リードオフマン出身の緒方や石井は、ランナー本来の目的を、よく理解していたように思う。得点に対する執着心が違っていた。連中は、ランナーが何人死のうが、得点のためならどんな手でも打つ奴らだ。それが(悪い方へ)如実に現れたのが、甲斐拓也に対する6連続盗塁失敗だろう。あの時、緒方はこっぴどくバッシングされたが、甲斐拓也がマスクを被っていようが、得点のためならスチールをかけるのをやめない、それがリードオフマン出身の緒方の采配であった。翻って、投手出身の佐々岡現監督は、そこまでの得点への執着心を、1度でも見せたことがあっただろうか?彼は、自分のサインによってランナーを死なせる度胸も無い、自分の采配によって負ける度胸も無い。前日、敗戦のあとのコメントで、佐々岡は語った。「打線や。この3試合打てなかったから勝てない」。やはり、自分が勝敗の責任を負うこともできない、ただの臆病者であった。ここまで臆病だと、もはや監督どころか、野球そのものに向いてすらいない。
……じゃあ佐々岡が辞めればいいのかと言われれば、俺にもわからない。佐々岡にも良いところはある。案外ある。まず森下や栗林を獲得したところ。投手出身だけあって、投手を見る目はあるらしい。そして佐々岡が政権を握っているあいだは、とうぜん、広島は弱いままだけど、弱いなら弱いで、リリーフ陣への負担が減る、という面もある。3連覇の間に、リリーフ陣は崩壊してしまい、栗林、森浦、大道を獲得し、コルニエルが台頭してきた今でも、まだ整備はし切れていないのが現状で、かつ、先発陣も、タマ不足である。佐々岡には、ぜひ投手陣をきっちり揃えていただきたい。そして無理をさせないでほしい。優勝の可能性があるなら、投手陣に無理をさせるのは、仕方がないが、優勝の可能性が無いのなら、何試合、いや数十試合かは捨ててでも、投手陣の安全を優先すべきだ。野球そのものに向いてすらいない、とまで書いたけど、投手陣の整備、これを完遂できるなら、佐々岡にもまだ監督をやる価値はあるだろう。