東京へ行ってきたpart1

千葉の友達に会いに東京へ行ってきました。
岡山空港から羽田空港へ、うまれて初めて飛行機に乗りました。新幹線でもよかったのですが、価格がそんなにかわらなかったので、いちどくらいは飛行機を体験してみたいと思って、飛行機にしました。深夜バスは、だめです。寝られないことが多々ありますから、寝不足のふらふらした状態で東京駅に到着して、友達と遊んだって、あんまり楽しめないでしょう、そう思って深夜バスは最初から候補から外しました。
羽田へ到着した際、席のベルトの外し方がわからずにまごまごしていると、隣の席に座っているおじさんが外してくれました。人のやさしさが身に沁みます。飛行機を降りると羽田ターミナルの中、まちあわせは品川駅だったので、ルートを調べようとスマホを開くと「羽田ターミナル駅空港線を利用して品川駅へ」と出てきたのですが、いったい全体、空港線というのがどこにあるのかまるでわからずうろうろうろうろ歩き回って30分、汗だくになって、けっきょくほかの路線で品川駅へ向かいました。羽田で迷子になるのはある程度想定していましたが、さっそく30分の迷子です。待ち合わせ時間に大幅に遅れて品川駅へ到着して、3年ぶりに友達に再開しました。あれ?こんな顔だったっけ?と思いました。ぼくはやたらに人の顔を覚えられなかったり忘れやすかったりするのですが、3年前より髪がサッパリと短く切られているという印象はおそらく間違いではないと思います。
合流したらまずは腹ごしらえ、駅を出てすぐのところにあるタイ料理のお店で、なんだかよくわからないワードの並んだ名前の料理をとりあえず注文して食べました。ぼくはまだ軽い興奮状態、緊張状態にあったので、ごはんの味を正確に感じとれなかったのですが、それにしたってやたらにからかったです。友達もかれぇ、かれぇ、とうなりながら食べていました。店内にせまい喫煙所があったので、ふたりで煙草を吸いました。
食事をすませたらこんどは近くのレンタカー屋へ。ここに予約していたのはコンパクトカーのいずれかだったのですが、コンパクトカーの在庫がなくなったのか、なぜかカローラが出てきました。ぼくの父親はカローラに乗っていて、ときおり借りて運転しているので慣れているものですが、友達はみょうに興奮していました。「すごい高級車だ」とか言っていましたが、カローラってそうだったかしら。とにかくぼくが運転席へ座って東へ向かって走らせます。目的地は九十九里浜。ふたりで海で遊ぼう、というスケジュールです。ぼくはてっきり、東京から千葉へ行くってことなのだから、車で1時間も走れば着くんだろう、くらいに思っていたのですが、助手席でグーグルマップを開いてナビをしてくれる友達によると、高速を利用して2時間は走るといいます。事前にもう少し調べておけばよかった。ぼくはもちろん友達もETCカードを用意していなかったので、2022年にもなって現金で支払いながら高速を乗り降りしつつ2時間、九十九里へ到着しました。
高速の準備はおろそかでも海の準備はバッチリで、海パンをはいてゴーグルを装着して浮き輪をふくらませて完璧です。友達のほうは泳ぐつもりはなく浜辺で見ているだけのようで、そこはやっぱり都会の人なんだな、と思いました。それにしても、とんでもない波が巻き起こっていました。太平洋だからなのか台風の影響なのかわかりませんが、巨大な波が絶え間なく押し寄せてきます。ぼくは興奮のピークで、浮き輪をかかえて猛ダッシュで海へ向かって行って波にぶん殴られました。何度も何度も波に殴られて絶叫、前後不覚、足腰は立たずいよいよ波に押されて浜辺に戻されました。友達はスマホのカメラをかまえながらゲタゲタと笑っていました。
(つづく)