なにかいろいろ起きたようで

やっとオリンピックが終わった。オリンピックのせいで、水曜日のダウンタウンや、ガキの使いが観れない日が続いたので、ようやく終わってほっとした。いや、まったく関心が無かったわけではない。とくに、野球では、山田哲人や甲斐拓也、栗林の大立ち回りに興奮したものだ。それでも、それにしても、そんなことより好きなバラエティが観れないことの不満が勝る。そうでなくても、俺はコロナの感染増大、それに伴う地方への拡大、そして岡山で草野球ができなくなることを嫌って、オリンピックの開催にはとことん反対であった。金メダルをたくさん獲得したからなんだというのだろう。だいいち、政府やメディアは、居酒屋で酒飲んで喋ったり、カラオケで歌うことは控えろというくせに、団体のスポーツ選手が集まってわぁわぁとはしゃいだり騒ぐことには黙認していることが理解不能だ。同じことじゃないのか?卓球の選手が抱き合ったりしてたが、密だとか非難しないのか?わけがわからん。マスメディアはいったいいつから政府の傀儡に成り下がったのだ。「みなさん今は我慢しましょう」これの一点張りである。いい加減はっきり言ったらどうなんだ、「国民の自主性に委ねた感染対策はもはや限界であり、無意味だ」と。中国みたいに、とまでは言わないけど、国が主導で、少々強引にでも、人の行き来を封じ込めるべきだろう。もうそういう段階なのに、それをなんだ、外国から何万人も呼び寄せて、おとなの大運動会ときた。バカじゃないのか?まあ、東京にいる人間を、いっさい県外へ出さない措置でもとるなら、オリンピックでも乱交でも好きにすればいいんだけど。都会の人間が感染すればするほど、まわりまわって俺に火の粉が降りかかる。いい迷惑だ。
オリンピックの話はここまでにして、このごろいろいろ起きたらしい。まず、張本のじいさん。女子ボクシングを指して「こんな競技を見る人なんているのか」などと発言したらしく。そしてそれを放送したTBSがボクシング連盟から抗議されたらしく。いや、まぁ、うん……。ハリのじいさんよ、あんたが野球のことに関して、なにか素っ頓狂な発言をしたところで、私ほどの熟練の野球好きは、ああ、またハリのおじいちゃんが、寝ぼけたことを言ってるなぁ、と、さらりと聞き流せるが、他の競技の、それにまつわる人たちは、そうなっちゃいないんだ。俺にとってはハリのじいさんだが、他の競技の人からすれば、ワケの分からねえ非常に迷惑なクソジジイ、でしかなくなるんだ。もう少し考えて発言を……いや、ハリのじいさんにはムリな話か。サンデーモーニングもハリのじじいを抱えるなら、生放送ではなく収録という形を考えるべきかも分からんな。
続いて中田翔。チームメイトをぶん殴ったそうだ。いや、ぶん殴ったのではなく、ケツをペシッとはたいたのかもしれない。暴力を揮ったことに違いはないのだろうが、なにせその加減というものが報されていない。なかなか野球、ひいてはスポーツの世界からは、暴力というものが無くならないらしい。スポーツから暴力を無くそうという流れの先頭に立った落合博満いわく、オレが生きている間は暴力は無くならない、とのこと。それほどスポーツ界に暴力が根付いてしまったのだから、こんな問題はあと何十年も続くのだろう。今年の中田は去年とは別人のように絶不調で、踏んだり蹴ったりのあたかもタチの悪い呪いにでもかかっているかのような、そんな具合であり、そこへきて被害者がぽつりと冗談めかしてつついたところ、中田の怒りを買ったとか、そんなところなのかな、と想像してみる。……まあでも、いい歳こいた大人がそんなことで人を殴ってんじゃねえよ、なぁ。いい大人だろおまえ。30も過ぎてんだからさ、そろそろ怒る理由と怒り方を選ばなきゃいけないだろ。大人には大人の怒り方があるはずだぜ。